巻頭言
2025年7月6日
善い業に生きる
ギリシャの南方、地中海に浮かぶクレタ島、そこは温暖な気候と美しい自然景観から地中海の人気の観光地としても栄えています。そのクレタ島で宣教したテトスの伝道は困難でありパウロは励ましの手紙を書き送りました。そこは古くより外部からの様々な影響を常に受けた場所であり、人々は排他的、保守的な気質であったようです。人は誰もが保守的な気質をもっていますし、それも自分らしさの一部分ではありますが、パウロは神が聖霊をもって彼の内に働かれたことで過去の自分と決別し、新しい自分へと造り変えられたと告白しています。臆病で保守的になる人の心の内に聖霊が働かれる際、私たちは真の自由と解放、真理の内に生きることが可能となります。
牧会担当牧師 山本龍一郎
巻頭言
2025年6月29日
だからこそ、徹底的に偶像礼拝を避けなさい
先日アメリカはイランの核施設に対して奇襲攻撃を行いました。対話による打開ではなく武力による現状変更。6月24日正午時点、トランプ大統領は恒久的な停戦の合意に至ったと発表しています。本当に停戦が成るようにと願います。しかしこの合意に神の平安はありません。人間の力によるものであり偶像礼拝そのものです。神はイスラエルの民を通して全ての人を救いに導くと約束なさっておられます。しかし偶像礼拝を続けたイスラエルは主なる神の怒りを招きました。父なる神は彼らの愚かさをこそ気付かせるためにイエス様をこの世に送って下さいました。愛するイスラエルに関してキリスト者として無関心でいてはなりません。
牧会担当牧師 小勝琢生
巻頭言
2025年6月22日
悪を悪と見抜くイエスの愛
2000年前のギリシャではスポーツ競技が盛んに行われその殆どが今のオリンピック競技に生きているとのこと、日本にはその様な競技のルーツはなく彼我の生活史の違いに驚きます。そのような2000年前のギリシャ・ローマにおいて、使徒パウロはスポーツ競技に臨む選手のように「自分のからだを打ちたたいて」十字架の福音の伝道に命を捧げる日々でした。しかし、パウロの手紙を読む時にスポーツ競技選手に在りがちな悲惨さが殆ど感じられません。修行のような厳しさも感じられません。そこにあるのは、伝道しないわけにはいかない、という切実で純粋な熱意と喜びです。決して嫌々ながらではなく、誰かに命令されてでもなく、悲惨なほどに罪深かった自分を救って下さったイエス様の愛に突き動かされ、その御恩への回答の一つに過ぎないのです。死んでしまっていたこの私を悪の奴隷、悪の縄目から解放して下さったばかりか、そんな私を異邦人伝道に用いてくださるイエス様。その召命への返答に過ぎないのです。私も、イエス様に出逢う10年前までは全くの暗闇を歩む者、自分中心の亡者でした。しかし、神はこんな私をも光の世界、汚れなき永遠の命へと導き出してくださった・・・そのご恩返しに生きる日々です。皆様もお一人お一人それぞれがイエス様の十字架の愛によって奇跡的に救われ、これ以上ない恵みに生きておられます。それぞれの生き方・在り方によってイエス様の愛にご恩返しをしていきましょう。
牧会担当牧師 小勝琢生